2014年10月8日水曜日

尊厳死に関するニュース ~ 苦しまずに逝くという選択

<<訂正>>今朝のニュースで、末期の脳腫瘍を患う女性が 29 歳という若さで尊厳死を選び、家族や親しい人に見守られながらオレゴン州で亡くなられたと聞き違えていたようで失礼致しました。

同じニュースが流れていたので見ていたのですが、Brittany さんの計画では 11月1日に
家族や親しい人に見守られながらご自身の人生に終わりを告げる予定であるとのこと。Brittany Maynard さんは 2 年前に結婚したばかりで、結婚式の写真の彼女は、この先に終焉が待っている事など微塵も予想できないほど健康的な姿でした。悪性の脳腫瘍と診断された頃彼女はカリフォルニアに住んでいて、余命 6 ヶ月の宣告を受けた後、彼女と彼女の家族は尊厳死を認めるオレゴン州に引っ越してきたそうです。

現在アメリカ国内で、尊厳死(自殺幇助)を認める州は五州あり、自分が住むワシントン州もそのうちの一州でした(オレゴン州、ワシントン州、モンタナ州、ニューメキシコ州、バーモント州)
http://en.wikipedia.org/wiki/Assisted_suicide_in_the_United_States

Brittany さんと彼女のお母さんのインタビューを見ながら、苦しまずに逝くだけでなく、最期の時をお母さんが傍についていてくれる安心感はとても大きいのではないかなと思います。子供に先立たれるのは親にとっては最悪の事のように思っていた時期もありましたが、自分が母親になってからは(子供の年齢にもよりますが)子供が小さいうちは、もし事故にあったり、不治の病で亡くなるような事があったら、最期の瞬間に一人で逝くのが怖くないように、傍にいて手を握っていてあげたい… と思うようになりました。自分が創り出したものが終わりを迎えるのを見届けるのも、"Creator" の役割り… みたいな、ちょっと SF 映画の Prometheus みたいですが、母親の心理というのはそういうもの(最悪の状況下でも子供が一番安心できる環境を作ろうとする)なんだろうなぁ... と思います。もし Brittany さんとご主人の間に子供がいたら、彼女は最後の最後まで苦しくても闘病生活を選んだのではないかな、という気もしますが、家族に経済的な負担や精神的な負担をかけたくないという理由で尊厳死を選ぶ人達も多いと思います。

長寿国日本でもそのうち尊厳死が合法化される日が来ると思うのですが、家族に不治の病の病人がいたり、介護が必要な老人がいたりする家庭では、多かれ少なかれ身体的、精神的苦痛を家族や病人の世話をする人達が経験し、その体験があるから逆にその状況から解放される日が来た時に、喪失感に押しつぶされる事無く、言い方が悪いかもですが「ほっとする」のではないかな? と勝手な想像ながら思います。その気持ちは、病気の猫と暮らしている時や、老猫と暮らしている時の気持ちに通じるものがあるような気がします。(とは言え、自分は絶対に猫の安楽死には反対なので、よほどの理由がない限り、安楽死という選択はしない予定です)自分がもし余命宣告を受けたら、その先、もうそんなに長くないと思ったら… 周囲が見るに堪えないほど苦しんでいたら、ちょっと考えるかもですが… 最後の瞬間までやっぱり生きていたいかな… ジャックが 3 歳 ~ 4 歳ぐらいの頃に、時々冗談で「マミーが死ぬ前の最後の言葉が "stinky socks"(臭い靴下)だったら、どうする^^?」と言っていたら、ジャックが真剣に「絶対に Stinky Socks って言わないで!!」と怒っていたのを思い出します。(当時「ねぇ、ねぇ、大事な話があるんだけど…」と言って、ジャックの耳元であたかもトップシークレットのような口調で "Stinky Socks" という冗談をよく言っていたので^^;) 

尊厳死が一番の選択肢にならなくて済むよう、また、家族に尊厳死を勧めるような事が自分の人生の中で起きませんように… と祈りつつも、尊厳死という選択肢もあるという事は、制御不能な状況下でも、ほんの少しだけでも自分に制御力があるような、そんな気がします。


Brittany Maynard さんが生前に収録したビデオ:
http://www.youtube.com/watch?v=yPfe3rCcUeQ

Brittany Maynard 追悼基金サイト
http://www.thebrittanyfund.org/