2015年2月10日火曜日

噂のアメリカ発新作 AA コメディ "Fresh Off the Boat” & アジア人というだけで...(^^;;

毎週火曜日に ABC チャンネルで放映中の American Asian コメディ(AA コメディ)の Fresh Off the Boat はアメリカではちょっと注目のコメディ(sitcom=situation comedy)番組です。何がそんなに注目されているのかと言うと、これまでアジア人(アメリカにはかなりたくさんのアジア人が住んでいるにもかかわらず)は、テレビではあまり、というかほとんど存在感がない存在でした。アジア系の有名俳優や女優はいるのですが、アジア人家族が主人公... というようなコメディは 20 年ぐらい前に一作あった(らしい)のが失敗に終わって以来、超久しぶりというか初めてに近い感じなのだとか。

アメリカのテレビ番組を見ていると、例えば白人の子供達が繰り広げるティーン向けの番組 (iCarly とか)があるのと同じように、黒人だけで構成されているようなティーン向け番組(ちょっと古いですが Brandy 主演の Moesha みたいな番組とか)はあっても、アジア人向けの番組というのはなく、強いて言えば Teen Nick (The N) の過激な学園ドラマ Degrassi The Next Generation だけが、多様な人種が入り混じった学園環境で、毎シーズンびっくりするような展開を見せてくれるティーン向けドラマです。

Fresh Off the Beat は台湾人移民の両親を持つアメリカ人 Eddie Huang (レストラン経営者、シェフ、作家)の回想録を元にしたコメディドラマで、中国人が周囲にいないフロリダの Orlando に引っ越してからの家族の奮闘と葛藤を描いたものですが、メインキャストには好感が持てます。原作者の子供時代 Eddie を演じる Hudson Yan は見るからに「いるいる~(^^) こういうアジア人の子供!!」というような、フサフサの黒髪(しかもビッシリ生えている^^)の少年で、実にダサかわいい、愛すべきキャラを好演しています。また、長男の Eddie と違って "カメレオン" のように(新しい環境に)馴染んでいる弟二人とのコントラストもなかなかよいです(笑)上戸彩ちゃんにどことなく似た美人のお母さん Jessica を演じる Constance Wu も毎回中国人(アジア人)のよさみたいなもの出していいです。そしてお父さん役の Randall Park もとってもいいお父さんで、いまいちうまくいかないレストランビジネスに苦悩しつつも、楽天的で前向きな姿勢が理想のお父さんっぽくてよいです(^^)

内容的にも思わず誰もが笑ってしまうお笑い要素があり、さらに、自分のようなアジア人だけでなくアメリカ人の旦那にも、ドタバタ家族の "ほのぼの" ぶりが理解できるような演出で、笑った後はなんとなくほっこり心が温まるコメディです。 ちなみに Constance Wu も Randall Park も見るからにアジア人ですが、彼らはアメリカで生まれたアメリカ人です。

近所の主婦達(長身で金髪、みんなでローラースケートを履いて近所をお散歩するような奥様方達の中にうまく溶け込もうとするお母さん。手作りの中華料理を持って行っても誰も箸(フォーク)をつけてくれなかったり、ケーキをみんなに公平にと同じサイズに切っていたら(これは自分でもやるかも^^?) 奥様方から ”共産主義 (Communist) の国出身だからケーキを同じサイズに切っている" と笑われ、"え? ただケーキを切っているだけなんですけど(それが何か?)" みたいな(笑)ケーキのシーンでふと思ったのが、(中国人だけでなく日本人も含め)アジア人が切るケーキは確かに同じ大きさが多いな、と笑ってしまいました。公平に分ける... という考えがきっと染みついているのだと思うのですが、初めから切れ目が入っていないケーキ(バースデーケーキ等)は、アメリカでは人それぞれ食べたいサイズや食べられるサイズが違う(糖尿やら健康維持、教育方針で糖分の量を控えている人やら、甘いものを遠慮する人等)ので、ケーキナイフを持った人が、「大きいピース? 小さいピース?」と聞いてからカットしてくれます。このドラマを見るまでは、なんと非効率な分配方法なんだろう? と思っていたのですが、人それぞれ違う、という事を重視(尊重?)していたのか~と、やっと理由がわかったような気がしました。ちなみにうちの旦那も、バースデーケーキを切る時にはやっぱりサイズを聞いてから切ってくれます。

アメリカに住んでいると、色々な人種が住んでいるので、正直誰がアメリカ人で、誰が外国人なのか外見からは判断できない事が多々ありますが、所謂白人から見ると、アジア系の容貌をした人達はみんなアジア人という大きな一括りの中に納まってしまうんだな(ステレオタイプ的な見方)と思う事があります。例えば喋らないでじーっとしている(たまにわざとそうしている事もありますが^^;;)と、英語が喋れないのだろうと思って、余計な質問やらおしゃべりに付き合わなくてよい場合があったり。最近の出来事ですが、ジャックと一緒にいる時に、少し離れた所にどこからどうみてもコテコテのアジア人の子供がお父さんから離れた所でポツンと立っていたのですが、そこにいた声の大きなおじさんから、その子のお母さんだと思われ(決めつけられ)、「この子いくつなの?」と、こんなチビッ子が一人で大丈夫なの的な口調で聞かれ (え? 知らないっすよ! その子の年齢なんて!)やら、その子が持つはずの物を(一時的にですが)「ちょっと、持っていて」と持たされたり... He's not my son... と言えばよかったのですが、かなり強い口調で言われたのと、近くにいたその子のお父さん(見るからにアジア人)が息子の傍にすぐに来てくれなかったことや、あまりの決めつけぶりがおかしくてそのまま言われるままにしていたら、旦那が後方で大笑いしていて、ちょっとムッとしてしまいました)。後からその子のお父さんは状況が飲み込めたようで、ちゃんと子供の傍にいてくれましたが、家族だと間違われるのは面倒だと向うも思ったのか、その後はお互い離れた位置をキープでした(笑)そんな感じで、国籍云々よりも見た目で判断される事は多々あるというのを体感した出来事でしたが、これからもきっと、アジア人というだけで、こういう状況に陥る事はあるのだろうと思います。Fresh Off the Boat はそんなアジア人の、え? それって…違うんぢゃない!? という心情をコミカルに描いていて面白い番組です(^^) ちなみにどちらかというと辛口評論の Rotten Tomatoes でもかなり高い評価を得ているので、アメリカ全般にウケている旬なドラマです。