2016年7月31日日曜日

夏休み 42日目: Pixel 一周忌

昨年の 7 月 31 日の午前中にピクセル(Pixel)が亡くなって早一年。シェルターにいた野良猫を旦那が引き取って育てていたので、正確な年齢は不明なものの、推定年齢で 18 ~ 19 歳と、猫としては結構長生きした猫でした。自分が以前飼っていた雌猫もそうだったのですが、雌猫は雄猫に比べるとものすごく賢くて、ただのペット以上の存在になれるという点ではピクセルもまさに同じような感じでした。ピクセルは警戒心の強い猫だったので、家族以外の人間には心を開かないタイプだったのですが、それ故にピクセルとの思い出は自分の中では宝物になっています。
うちの猫達が生きていた頃、旦那はピクセルの兄弟分だった Enzo ばかりをえこひいきしていて、ピクセルが虐げられている!(Enzo はピクセルを追いかけ回し、ピクセルの餌を奪い、ピクセルが吐いた餌も食べ、ピクセルがお気に入りの猫タワーからピクセルを追い落としたり... とやりたい放題の雄猫でしたが、愛らしい顔と鳴き声と人懐っこい性格から、旦那の一番のお気に入りでした)と思い、Enzo が見ていない時にピクセルだけこっそり美味しい餌をあげたり、旦那以上にピクセルの事を気にかけていた自分でした。
Enzo が嫌いなピクセルでしたが、Enzo が病気等で動物病院に行くと、Enzo が家に帰って来るまで階段の上でずっと待っていたり... 自分が旦那に怒鳴り始めると、ササっと旦那の足元に行って、自分に向かって「ハァーッ!シャーッ!!」と攻撃的な態度を取ったり(← その様子を見て、なんて飼い主思いの猫なんだ~!と。ピクセルが自分の猫だったら旦那の 100 倍は可愛がるのに!と思ったほどでした)ピクセルは賢い猫で、しかも自分が毎日世話をしていたせいか、そのうち自分が旦那に怒鳴っても旦那の援護に回ることがなくなったピクセル。
まるでお嫁さんに介護して貰っているうちに、感謝の気持ちが芽生えたお姑さんのように、亡くなる前の数ヶ月間は、毎日抱っこする度に「グル~グル~」と喉を鳴らしていたピクセル。昔は抱っこすら嫌がっていたので、大きな変化でした。ピクセルが亡くなる前の数か月間は、飼い主冥利に尽きるというか、猫でも心が通い合うんだ!という満足感を最後に味わう事ができ、ピクセルの世話をしてあげられてよかった... と思いました。ピクセルはうちの守護神のような存在だっただけに、ピクセル亡き後、もう旦那の事を家の中で見守ってくれる人(猫)がいなくなってしまった... と少なからず思っていたのですが、今回の大きな夫婦喧嘩の後、「今日はピクセルの命日なんだよね...」と旦那がボソリと言い、手を繋いで来て、内心 "死んだピクセルの力まで借りて仲直りしようとは... 旦那め~" と思ったのですが、ピクセルは、いつも自分達家族の事を見守ってくれていたので、なんとなくピクセルに免じて離婚は考え直そう... と思った自分でした。今でも思い出すのですが、ジャックが赤ちゃんだった頃、ジャックがベッドの端から落ちてしまった事があり、落ちる瞬間を見ていなかった自分は、忽然とベッドの上から赤ちゃんがいなくなっていて、「え? えっ?」と焦ったのですが、自分の足元に何やらピシっ、ピシっ、と微かな痛みを感じるな、と思ったら、ピクセルが自分の足首に猫パンチ(でも本気の爪出しパンチではないやつ)をしていて、ピクセルを上から見下ろすと、「ハァーッ!シャーッ!」と言っていて、その先のカーペットの上に赤ん坊のジャックがうつ伏せに落ちていて、なんて賢い猫なんだ!と感動したものでした。ジャックが産まれて以来、ジャックのベビーベッドを占拠していた Enzo とは違って、いつも少し距離を置いた場所にいたピクセルでしたが、実は一番家族の事を見守っていてくれている猫なんだと思った出来事でした。以来、ピクセルが怒っている時には注意を払う(敬意を払う)ようにしていた自分。あんないい猫を飼っていた旦那は幸せ者なのですが、ピクセルの良さを十分に理解していたら、もっと大事にしていただろうに... と、思うといまだに歯がゆい気分になるのでした。そんなピクセルでしたが、旦那の事が大好きで(多分シェルターから引き取ってくれた恩を忘れずにいたのかも?)最期は大好きな旦那の膝の上で穏やかに息を引取り、きっと安心して逝く事ができたのだろう、と思いました。たかが猫一匹なのですが、家族として暮らした猫(達)は、自分や家族の人生にも大きな影響力を持つものなんだな~と、思いながらこの日は家族で Mt. Rainier ハイキングでした。