2017年2月15日水曜日

2 月のまとめ:50 歳からの再就職 Part 1 ~ 脱・ネオニートへの道

2月の前半は大雪が降ったり、風邪の症状から ER に行ったり検査入院したり... と怒涛の日々でしたが、実はさらなる怒涛の展開が待ち受けていたりして、自分でもよく乗り切ったな~と思った 2 月前半でした。

さて、タイトルにもありますが、50 歳にしてアメリカで再就職を目指す! という、のんびり主婦生活から、一転して脱・ネオニートへの道を歩むことになった自分。長年アメリカの企業で働いていたとはいえ、専業主婦生活 4 年目突入という状態からの仕事探しはそれなりに茨の道だろうと予想し、再就職へ向けて色々な記事を読んだり、履歴書を送ったりしていましたが、自分の仕事探しの体験談は、同じように主婦から会社員へ復帰、あるいは現在アメリカ在住でアメリカ国内で就職をしようと思っている日本人の参考になるかもしれないと思ったので、職探し編、面接編、採用手続き編と何回かに分けてポイントを紹介したいと思います。

まず、ここ数年は「働いたら負け」とまではいかないものの、いかにして働かずに稼ぐか? を日々の課題として来た自分でしたが、ここへ来て自分の収入源の一つ、賃貸物件からの家賃収入(不動産収入)が HOA(Home Owners Association=家主の管理組合)の規定変更により今年の秋以降一旦途切れる事が確定してしまい、毎月家賃収入を得ている身としては、秋以降どーする? という問題が勃発。この先一生賃貸できないわけではないのですが、その機会が今年の年末以降あたりなのか、それとも一年先、二年先の話になるのか? がわからない、という状況で、賃貸できない期間が長引いた場合、貯蓄の切り崩しにもつながる(=老後のための貯蓄が減る)事を想定した場合、自分としての選択肢は、1)家を売却し、売ったお金は株式投資に回して、今後は投資一本で行く、2)期間未定の賃貸不可の期間中、家の維持に必要な額を捻出するべく仕事に復帰する、の二択。

自分としても、今売るのは勿体ないかな、という思いが強く、どちらかというと再就職の方が賢い選択だと思っていましたが、これまでの夫婦の関係を思うと、再就職=家庭崩壊への第一歩(離婚へ一直線)というシナリオが頭をよぎりまくりでした。旦那も自分も、自分が家で主婦をやっている方が家庭円満という結論にここ数年達していて、もし自分がまたフルタイムで働き出し、年収一千万円以上稼ぐようになり、自分の持ち家で暮らすようになってしまったら、埃だらけ、不要なものだらけの旦那の家の掃除をしたりするのもバカらしくなり、もう旦那とは暮らしたくなくなるのは目に見えていて、さらに自分の自宅で猫の一匹も飼い始めたら、旦那の家には帰らなくなるだろうな~と(悪いけど、ホントに離婚一直線だな~と)思いました。ちなみに再就職を目指すにあたり、アメリカのコンピューター業界の給料をチェックしてみたら、A 社、M社、F社、G社などの有名企業では新卒(開発職)の初任給がだいたい一千万円前後( ゚Д゚)というデータを見て、随分時代が変わったな~と思いました。自分がアメリカで働き始めた頃は、新卒の開発者の初任給は確か 700万ぐらいだったのですが、今から思えばそれももう 20 年近くも前の話なのか...と時代の流れを感じました。うちの旦那は決して悪い人ではないのですが、家事には無関心な上、大人としての自覚が足りないタイプで、共働き時代を思い出してみても、午前 2 時に仕事から帰って来てもゲームをしながら自分の帰りを待っていた... などと言いながら夜中までゲームをする時間はあっても家事を手伝おうなどとは思わないようで、深夜早朝に洗濯をするのも自分、翌朝ジャックを学校に連れて行くのも自分、たまりにたまった食器類を片付けるのも自分... みたいな生活しか思い出せず、その生活に戻るのはあり得ないよな~と。でも、家庭崩壊の危機は自分が仕事をする、しないにかかわらず、過去十年間常にあったので、とりあえず再就職へ道を模索してみようと思ったのが1月初旬の事でした。

アメリカはトランプ政権になって、国内に雇用を増やす動きが強まっているので、トランプ政権の間に就職活動をするべき(今がチャンス!)というのは、今回自分が再就職へのリサーチをしながら思った事です。何かとお騒がせなトランプ大統領ですが、彼が大統領になってから、大手企業がアメリカ国内で雇用の機会を増やす意思表明をしたり、今年は実は自分も含めアメリカ国内にいる合法的に就労可能な外国人労働者にとっては追い風の年になりそうだと思っています。表向きはトランプ氏の政策に反対しているように見える大手企業も、海外から労働者を雇い入れようとして、就労ビザの発行や、家族用のビザの発行の段でトラブルになる可能性を思えば、アメリカ国内で人材を現地調達できるのであれば、そちらの方を採用するだろう、というのが自分の予想。そんなわけで、これまで、アメリカで一度も働いた事がない、という人も、就労ビザの問題がないのであれば、興味のある職種をリサーチしてみたり、履歴書を送ってみたら、アメリカでのキャリアパスが開ける事もあるのではないか? と思います。これまでの自分の知り合いにも、普通の主婦からマイクロソフトの正社員として働くようになった人がいたり、契約社員として大手の企業で働く糸口を見つけた人達が、数年後には正社員として雇われるようになったり、アメリカで着々とキャリアを伸ばしている人達の実例もたくさん見てきました。IT・コンピューター業界は入ってしまえばチャンスはたくさんある業界だと思っているので、合法的に働ける人はトランプ政権の間に興味のある仕事に応募してみるのはよいかも? と思います。

さて、数年間専業主婦生活を楽しんで来た自分ですが、再就職に向けて、履歴書の更新や、主婦が職場に復帰する際のアドバイスなど(Webの記事)を読んだりして、まずは下準備 & リアリティチェック(現実を見つめてみました)。前職のマイクロソフトを辞めてからの仕事の面接というと、数年前に某G社の面接で、カリフォルニア本社に行ったのが後にも先にも最後の面接で、英語での面接のイロハについても一から復習。ここ数年某有名企業のリクルーターから、LinkedIn 経由で時々 Hiring Event(就職フェア)や、仕事の勧誘のメールを貰ったりもしていたのですが、全然働く気がなかったのでずっと無視して来ましたが、そういったメールもちゃんと目を通すようにしました。アメリカでは紙の履歴書などあり得ない状態なので、これから就職しようと思う人は LinkedIn のアカウントを作っておくことが最初の第一歩ですが、その際に LinkedIn のアカウントを Facebook 等のソーシャルネットワークと同じ扱いにしない事をおススメします。LinkedIn もソーシャルネットワークサービスの一つですが、プロフェッショナルな仕事のネットワーク作り用なので、友達だから、知り合いの知り合いだから、あるいは、リクエストが来たから、という理由で繋がるのではなく、実際に仕事を一緒にしたことがある人や、応募した会社の人事担当の人など、実際に知っている人を自分のネットワーク内に追加するように自分は勧めています。

アメリカでの就職の流れはざっくり、仕事に応募する → 履歴書が会社の目に止まるとまずは電話でのインタビュー(面接)→ 電話での面接の結果がよければ実際に会って面接をする、というのが一般的な流れです。

参考にした記事の中からいくつか紹介すると...


これらの記事の中で、離職期間(gap years)をどう説明するか、は非常に参考になりました。離職期間をマイナスなイメージに受けとられないようポジティブな経験としてアピールするというのは実によいアドバイスだと思いました。自分自身、離職期間は自分の人生の中でも経済的にも安定し、時間的にも余裕があり、子供とも一緒にいられる楽しい期間でした。国内外を旅行したり(日本で延べ 3ヶ月余りを過ごしたり)子供の学校でのボランティア活動や、リトルリーグでのチームフォトグラファーのボランティアなど、どれをとっても Priceless な思い出や経験がてんこ盛りで、そういう期間を世の中の働くお母さん達は持てずに日々暮らしていると思うと、子供や家族と過ごせた離職期間は、一部のラッキーなお母さん達の ”特権”(privilege) のようにすら思えました。これらの記事を読んで、離職期間が自分にとってもよい充電期間になった事を、ポジティブな経験としてアピールできたことは、次のステップに進むのにも非常に役立ちました(^^)

上記のような記事を読んだ後は、再就職先への自分なりの希望や、譲れない条件、仕事の選択肢などを書き出してみました(← この過程はかなり大切だと思いました)現実的には、自分の希望を満たすような職場が見つからなかったり、また仮にあったとしても、他の応募者との比較で、数年間離職期間がある専業主婦よりも、即戦力になりそうな人達(転職希望の応募者や、離職期間が短い職探し中の人達)を採用する可能性も大で、職探しには半年~一年ぐらいかかる事もザラにあるだろうと予想しながら、自分なりの希望条件について考えてみたところ...

譲れるもの:収入の額、勤務形態(正社員、契約社員どちらでも可)
譲れないもの:ワークライフバランス、職場までの距離、勤務時間

どんな会社でも、どんな仕事でも、これは譲れない、ここは譲れる、という条件は何だろう? と考えてみたら、収入に対しては別に年収一千万以上じゃないとダメとか、そんなこだわりは全然なく Overqualified で不採用にならなければ、低賃金でも自分は全然 OK だと思ったのですが、ワシントン州の最低賃金(時給 $11)に毛が生えた程度の給料はちょっと違うかな? と。給料はいくらでもよい、と思っていた割には、年収 300 万以下の仕事は自分のターゲットではないんだな、と、自分の中の "給料の下限" を悟った気がしました。ちなみに旦那は、低い給料の方が離婚に繋がる可能性が低いと思っていて、一日数時間のバイト(=スタバのバリスタみたいな仕事)でもい~んじゃない? という感じでした。

勤務地が家から近い事は譲れない条件の一つで、ワシントン湖の対岸(シアトル側)の会社は、どんなに好条件でも、好待遇でも応募対象からは除外するようにしました。職場までの希望的距離は家から半径 5 km 以内(天気が良い日には自転車通勤できるぐらいの距離)と、近所をターゲットに設定。マイクロソフトのレドモンドキャンパスに通っていた頃、混んでいなければ車で 10 分程度の距離が、夕方 5 時以降の帰宅ラッシュ時は 40 分~1時間弱もかかることがあり、焦って交差点を右折する度に自動取締り機に写真を撮られ、信号が 3 本ぐらい建つぐらいの罰金を払わされたり、アフタースクールの終了時間までに迎えに行かねば! と焦るあまりに前の車に追突しそうになっていた頃を思うと、ダウンタウンベルビュー内にあるオフィスが理想の職場だと思いました。最近のダウンタウンベルビューは都市化が進み、オフィスビルもガンガン建設され、マイクロソフトやExpedia のような大企業をはじめ、伸び盛りのスタートアップの会社まで色々ありそうなので、きっと自分のような主婦でも雇ってくれる会社が一つぐらいあるに違いない! と思って近所の会社に絞ってリサーチ開始でした。

次に考えたのが職種ですが、マイクロソフトでやっていたようなプロジェクトマネジメント系の仕事だけでなく、子育ての経験を活かしてベビーシッター(← 留守番程度で楽なのでは? と思った)や、外人に日本語を教える家庭教師の仕事(← 時給は高め)や、バイリンガルスタッフ募集の職種、株の売買に興味があるので、証券会社や銀行系の仕事(← 立ち仕事の可能性大)、図書館の仕事(← 時給安め)など、興味のある職種の給料や時給をざっとリサーチ。さすがに飲食店系(レストランのウェートレスみたいな^^;)や肉体労働系は自分の過去のキャリアからしても方向性が違うと思ったのでパスでした。”自宅でできる仕事” 系の仕事もチラッと考えてみましたが、この手の仕事は家にいられるのはよさそうですが、際限なく働く羽目になったり、収入的には割に合わないのでは? という疑念を常に抱いているので、そういう仕事は希望職種からは除外することに... でも実際の所はどうなのか? (胡散臭いと思いつつも)ちょっと気になる "自宅で高収入!" な広告だったりします(^^)

少々話がそれますが、日本の某 Web サイトで見た某カウンセラーの人が、就職と習い事を一括りにしている日本人の主婦に、その習い事は本当に仕事につながるのか? 習い事をする事で現実から逃げているだけなのでは? というような問いかけをしていて、あぁ、鋭い所を突いているな~と思いました。習い事がキャリアパスに繋がらない可能性は結構あると思うので、アメリカで職探しをする場合には、日本でありがちな通信講座みたいなもので資格を取ってから... というよりは、当たって砕ける方が現実的な気がします。自分は OJT(On-the-job training)が一番効率よく社員を鍛え上げると信じている方で、過去に一緒に仕事をした人達の中にも、コンピューターのド素人みたいな人が、一年後にはバリバリのエンジニアに成長したりする姿を見て来たので、3 ヶ月コースみたいな小手先の習い事よりは、(業種にもよりますが)3 ヶ月会社で実務をこなすような方向に持って行く方がよいかな?と思っています。

というわけで、50 歳からのアメリカでの再就職で、脱・ネオニートなるか?
つづく...