2017年3月9日木曜日

オバマケアの終焉 ~ 新医療保険制度の前評判

専業主婦時代は毎朝2時間ぐらいかけてニュースを見ていたのですが、最近は朝から仕事に出かけるようになったので、あんまりニュースも見ていない生活でしたが、共和党のプリンス(目がは~と)のポール・ライアンが、トランプ大統領が公約していた新しい医療保険について期待に満ちた面持ちで話していたので、久々に CNN ニュースに釘付けでしたが、通勤途中に聴いていたラジオ番組(npr)でも、話題は専ら医療保険の話で、賛否両論、この先 3 週間ぐらいは医療保険のネタで国中が持ち切りになりそうな予感です。

アメリカの医療保険はピンからキリまであり、さらに、勤務先の会社がどのぐらい補助してくれているか? でも全然違うのが現状です。アメリカで病院に行ったら、保険適用範囲ではないと言って検査や十分な治療を受けられなかったり... という話だけはよく聞くのですが、自分は幸運な事に病院に行って自分の医療保険が問題になった事は一度もなく、アメリカで長らく暮らす事ができました。大企業に勤めている人は、多分同様に医療保険で困ったりする事はないと思うのですが、所謂中小企業に勤めていたり、パートやアルバイトの人達にとっては、レントゲン一枚撮るにも、指定の病院でなければ保険が適用されなかったり、色々大変だという話を耳にします。会社の規模にかかわらず、福利厚生がしっかりしている会社を選ぶ事は、アメリカで生活する上では重要なポイントだと思います。確か、従業員数が一定以上の大企業は、会社が医療保険を社員に提供しなくてはいけなかったはずで、逆に中小企業の場合は、社員が各自個人で医療保険に加入する事になる場合が多いので、(実はそんなに安くもない)安い医療保険に入ると、まっとうな検査や治療が受けられなかったりする... という悲劇に見舞われる事がある模様。

オバマ大統領の任期に導入されたオバマケアも、国内では全然評判のよいものでもなく、導入当初はシステムの不具合(Web サイトがちゃんと機能していないとか)で相当叩かれていたのを記憶しています。こと医療に関しては、オバマ氏だろうがトランプ大統領だろうが、多分誰も "安心していつでも病院に通える医療保険" なんてものは国民に提供できないものだと自分は思っているので、この先オバマケアからトランプケアに変わっても、やっぱり十分な検査や治療が受けられない人が出て来てしまうのだと思います。ちなみにオバマケアで自分の記憶に一番鮮明に残っているのは、罰則でした。オバマケアが導入された直後の確定申告の時に「医療保険に入っていますか?」という質問が追加されていて、税理士さん曰く、そこで入っていないと言うと、罰金を10 万円ぐらい払わされるらしく、さすがにその時には、「お金がなくて医療保険に入れないような人から 10 万円も罰金をとってどーする? と思ったものでした。そんなわけで、個人的にはオバマケアにも大してよい印象を持っていなかったので、オバマケアがトランプケアになってもまぁどっちでもいい感じの自分です。

今日はポール・ライアンの笑顔を見られただけでも十分(´▽`*) だったのですが、一応世間一般での反応をチェックしておこうと思って、ネットで検索していたら、『The new Republican health-care plan is awe-inspiringly awful』(=共和党の新しい医療計画は、畏敬の念を抱くほどひどい=)という記事を見つけ、タイトルのセンスに笑ってしまいました。結局、貧乏で病気がちだと長生きできない、という現実は変わらないだろうというのが自分の予想ですが、もしオバマケアよりも 1ミリでもよい保険制度だったら、トランプ氏の大統領としての手腕はそんなに悪いものでもないのかも? と思い直す人も多いかもしれません(^^?