2018年3月31日土曜日

アメリカの小学生向け性教育説明会の感想

3月末に2回に分けて開催された、小学5年生向け性教育の説明会に自分は先週、旦那は週末に参加して来ましたが、噂で聞いたり、想像していたような内容とは全然違って、子供達に授業の際に見せるビデオとやらも全然見せても問題ない内容だと思いました(自分は思わず笑いが込み上げてしまいましたが...^^;;)

先週の説明会では、ちょうどジャックの同級生のお母さんと一緒になり、彼女の話によると、同級生のお姉さん(現在中学生)が小学5年生の時には、これはちょっと時期尚早では... ということで、性教育の授業には参加させなかった (Opt out した) との事。でも、今回ビデオを見て 5 年生の息子が見ても全然 OK な気がする... と言っていました。自分もまさに同感で、ま、これなら子供が見ても全然問題なさそう、と思いました。

ちなみに州の法律で 5 年生から高校 3 年生ぐらいまで、今後毎年性教育のクラスを受けることになるようで、年齢が上がるにつれてもっと具体的な内容を学ぶようで、5 年生向けの内容は (自分的には) 映画や本でいうと、オープニングとエンディングだけをチラっと見せてお終い... という感じでした。肝心な部分が抜けてる感 200% だと思ったのが HIV/AIDS についてのビデオで、「HIV やエイズってなんだか知ってる?」という質問に子供達が、「知らない」「聞いた事はある」「免疫不全の病気のこと」などと答え、小児科医の先生による、ハグやキスや触ったりするだけではエイズには感染しないから大丈夫!みたいな妙に力強いメッセージ (怪我などで血を流している感染者に直接触ってはいけない、というような内容が全く含まれていないのはかなり意外でしたが) の後に、エイズ患者だからといって差別しないように、というような話が続き、えー? これのどこが性教育ビデオなんだろ~? と思って見ていたら、「エイズにならないためには、Sex をし ない事!以上!」(*´Д`) みたいな、まるで視聴率がとれずスポンサーが降りてしまい打ち切りになったテレビドラマを見ているような脈絡のなさに思わず吹き出しそうになりました(笑)

説明会で聞いた話によると、エイズについての教育を行うことが州法で義務付けられているとの事でしたが、旦那曰く、エイズ教育の部分は彼が子供の頃にはなかった内容だと言っていました。

一方思春期の体の変化に関するビデオは、男の子と女の子の裸の図 (いやらしくない図ですが、恥ずかしくて正視できないという子もいるかもしれません^^?) に毛が生えて行く様子をアニメーションで見せるようになっていましたが、生物の教科書あたりに出て来そうな、男の子の生殖器の断面図やら、女の子は正面から見た子宮の図(これもありがちな図)がビデオの中で紹介されていました。ビデオには小学5年生ぐらいの子供達が登場するのですが、その子供達がまさにいるいる~こんな小学生!と思える配役で子供にも割と受け入れられやすい仕上がりのように思いました。ビデオに出演している子供達は、サッカー少女のようなちょっと逞しい感じの女の子のグループと、豆粒系(体格の小さな子)から、標準サイズな子に、小学生とは思えない長身でいかにもすくすく育ってます、みたいな子で構成された男の子のグループで、思春期に誰もが経験する、体毛の増加や、体臭の変化、ニキビといった男女共通の変化を、ラジオの DJ 達のコミカルなトークや、架空のリスナーからの質問に答える形で展開していくというビデオでした。

このビデオを学校の授業で見た子供達がクスクス笑ったり、恥ずかしそうに耳を塞いだりする姿が目に浮かびましたが、旦那曰く、これを男女別々ではなく男女一緒に見せるところがイマドキの性教育と昔の性教育の大きな違いだと言っていました。実際に生理についての説明や、射精や夢精の説明を小学 5 年生がどんな顔をしながら聞くのか (*´Д`) かなり興味アリです。

自分が行った説明会は、主にインド人、アジア系の親が多かったのですが、旦那が行った週末の説明会は、インド系、アジア系に加え、頭からすっぽりとブルカを被った中東系も多かったとの事で、結婚するまで女性は他人に肌を見せてはいけないような文化の国の子供達は恐らくアメリカの性教育の授業は Opt out するのだろうと、旦那は言っていました。

ちなみに、この授業を男女一緒に行うようになったのはここ数年の事らしいのですが、男女別々に授業を行うよりも男女一緒の方がよい結果が出ている、という話に、旦那はかなり納得して帰って来ました。自分が行った説明会でも「なぜ男女一緒に教えるのか?」という質問が出ていましたが、体毛が濃くなったり、汗臭くなったり、ニキビができるのは男女共通なので別々に教える必要もない、という回答や、圧倒的に女性教師が多い小学校という職場で、この授業を担当できる男性教師を必要なだけ確保することが難しいこと、その他に、男女一緒の方が興味本位でからかったりする子が少なく、お互いをリスペクトする雰囲気が生まれるからよい、という結果に、あぁ~確かに!と旦那も自分も頷きまくりでした。旦那曰く、男の子だけの授業だと、授業の後、「ブービー」(Boobie) やら「ブーブ」(Boobs)=どちらも "乳房" を意味する言葉などと言って女の子をからかうアホな男の子達 (おっぱい星人みたいなアホ男子^^;;) が増える傾向にあったり、逆に女の子側からも、「たんたんタヌキの...」 (風もないのにぶーらぶら^^;;) みたいな報復? 歌が飛び出したり ← 自分が子供の頃は確かそんな感じだったな~と思うと、両方一度に教えて、双方ちょっと気恥ずかしい空気の中で習うぐらいがちょうどよいのかもしれません。ちなみに、性教育の授業については、子供達は校内で友達とそのことについて絶対に話してはいけません。でも家に帰って親とはよく話し合ってみて!というように教わるとのこと。これは Opt out した子達が、友達の噂話等で授業の内容を又聞きしてショック~みたいな (親が怒鳴り込んで来る) 状況を避ける目的のようですが、Opt out した家庭も、一応何も教えなくてよい、というのではなく、ワシントン州の州法にも定められているらしいので、個別に然るべき性教育を彼らの文化が許す範囲でやらねば、なようです。近隣の総合病院でもそういった教育コースがあり、病院で教わるという手もあるようです(そちらもかなり良いコース内容とのこと)

この説明会でプレゼンテーションを担当していた先生の話では、性教育を受けている子の方がティーンの妊娠率が低いと言っていましたが、最近では妊娠よりもドラッグの問題の方が大きい... というのは本当なんだな... と思いました。そんなわけで、4月 ~ 6月の間に、ジャック達がクラスメートの女の子達と一緒に見る予定の性教育ビデオは、思ったよりも全然普通でした(^^)